のれんは漢字で暖かい簾という文字で表示されておりますが、
日本では柔らかい表現方法でかたかなで表示されるケースが多いことが特徴になります。
文字と同じで古くから伝わっているのは、部屋の出入り口に設置して、
室内の温かい空気を逃がさないための役割があったと言われているのです。
現在はたとえば飲食店の店先や出入り口にかけられていたり、
和菓子店の上部にかけられているのも同一種であり、
水引きのれんと言われており屋号やデザインの代わりに使われて
定着しております。
伝統的なおしゃれの一種であり、店のアピールの意味合いも兼ねているのです。
こうして店先にかけておけば看板の代わりにもなりますし、
直射日光や風で舞い上がった埃を防ぐ効果もあります。
看板がかかっていれば開店している目印になり、しまってあれば
閉店していることを一目で見分けることも出来るのです。
古くから伝わる文化ではありますが、和菓子店だけではなく
ラーメン店や寿司店などにもかけられているお馴染みの存在がのれんになります。
もともとは煖房器具の一種でしたが、現在はドアを開放してのれんを使うことで
風通しを良くしたり、人の出入りが激しい場所に目隠し効果を出す場合にも使われることがあるのです。
のれんのサイズとデザイン
のれんは一枚の布で出来ており、通常の長さは100センチから120センチ程度に設定されております。
長いモデルは150センチ前後ありますので、ドアをすっぽり覆う目隠し効果が高くなっているのです。
半のれんは文字通りハーフサイズであり、50センチ程度から70センチ程度のミニサイズになっております。使用用途に応じて様々な長さがあるのです。
近年はパソコンやプリンターの進化から、パソコンで作ったデザインを
そのまま出力して布に定着させることが出来るようになりました。
多色使いによってデザイン性が豊富になり、また抜き初めなどを使えば
コントラストの高い目を引くデザインを再現出来ます。
こうした技術の進歩からアニメのグッズになったり、イベントなどでも
積極的に販促目的で使われるようになりました。
おしゃれなデザインだけではなく、持ち込みで自分の好きなデザインや
アイデアを実現してくれるオーダーメイドのお店もあります。
インターネット注文や点灯受付で気軽に依頼が可能であり、
費用もそれほどは高くはありません。
以前よりもこうしたオーダープリントが身近になり、
廉価になったことが背景になっております。
これからも新しい使い道が発見されて、時代と共に進化してゆくのです。